なぜ革製品には、見た目のばらつきがあるのか。

こんにちは!鞄工房山本メンズバッグセレクトショップの伊藤です。
本日は革の持つ個性についてのお話です。

革製品って1つ1つ、それぞれに個性が立っているというか、商品ごとに革の表情が違うことがあります。これって本物の革であることの証でもあります。

当店で販売している商品の画像には、なるべくその商品のスタンダード、特徴をよく表現していると思えるものを選抜していますが、それでもやっぱりばらつきは生じます。なぜ革にはこのような違いが生まれるんでしょうか。

こちらは当店オリジナル商品、OS-6130F 牛革ショルダーバッグ に使っている牛革です。
盛り上がっている真ん中あたりを境に、左右で革の質感が変わっているのがおわかりでしょうか。

左側にはシュリンクと呼ばれるシワが多く入っており、手で触ってみると革の繊維層がガッチリ詰まった感じがします。また全体的に均一で、ばらつきが少ない表情となっています。

右側はツルッとしていて、ぱっと見た目は頑丈そうなんですが、じつは薄くてペラペラした感じです。また大きな雷のような模様が見えます。これは血スジと呼ばれ、皮ふの薄い部分に浮かび上がっていた血管の痕跡です。

そものそも革の元となっているのは動物の皮ふ。皮ふというのはどこも同じようでいて、じつはそれぞれ繊維密度に違いがあります。たとえばお腹の革は柔軟で柔らかく、繊維の密度もゆるめです。いっぽう背中の革はお腹とは反対に、ち密でぶ厚く強靭です。

お腹の皮はごはんをいっぱい食べてもふくらんで伸びるように、背中の皮は外敵に襲われたときの防壁となるようにと、それぞれの役割に応じた構造になっています。
本来、生物としてそれぞれ意味があって作られた繊維の構造が、革となったときには個性の違いになっているというわけです。

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